2017/01/27

当院の大切にしていること2「患者さんの最大メリットを考える」



「はり師」「きゅう師」の国家試験まであと1ヵ月を切りました。
今から15年前、多くの科目にくらくらしながら追い込み勉強していたものです。

鍼灸師になるには、どんな勉強が必要だと思われますか?

試験科目は次の通りです。

医療概論(医学史を除く。)
衛生学・公衆衛生学
関係法規
解剖学
生理学
病理学概論
臨床医学総論
臨床医学各論
リハビリテーション医学
東洋医学概論
経絡経穴概論
東洋医学臨床論
はり理論
きゅう理論

東洋医学の勉強は半分で、あと半分は現代医学の科目です。
(実際の授業ではこれらの国家試験科目に加えて、実技やその他臨床に必要な授業が行われていました。)

私が大学卒業後、会社員を経て、専門学校に入り直した際に、鍼灸師という資格を信頼できると思ったのは、まず目の前に患者さんがいらした時に、「鍼灸の適応か」を見極める姿勢があるところでした。

古の東洋のノウハウに固執するわけでは決してなく、現代の医療についてきちんと学び、そちらを優先すべきれあれば、医療機関に患者さんをおつなぎする、そのために必要な知識を徹底して学びます。

基本的に鍼灸は、何か効果のある薬物を注入するわけでも、オペをするわけでもなく、患者さんが自ら治る力をサポートする療法です。

現代医療を否定して、自然治癒力のみを重視するのは、患者さんにとっては不利益が生じることもあります。

ベストはハイブリッド、両方のいいところをとっていくことだと思います。

患者さんを抱え込むのではなく、医療におつなぎするほうが、患者さんにとって効率がよいならば、ぜひそうすべきなのは、当然のことですが、その見極めとつなぎのスムーズ化のするために、開業前から医療機関で勤務したり、医療機関とつながりながら鍼灸を行うことにこだわってきました。

もちろん、鍼灸治療は毎日行っても問題ないもので、頻繁に利用してくださったら私もうれしいですが、治療の頻度は必要最低限で済む方法を常に考えています。

(もしかしたら、ぐいぐい勧めないことで、頼もしさを損なっているかもしれないとは常に思っているのですが・・・)

現代医療のことも学びながら、医療従事者の方とつながりながら、患者さんにとっての最大メリットを考えた治療頻度、方法、生活習慣の工夫などをご提案しています。

当院の大切にしていること1「鍼灸のみでいかに心地よく、楽になっていただくか」
当院の大切にしていること3「エビデンス(根拠)に基づく、治療、情報提供を心がける」



野口鍼灸 Noguchi Harikyu 
 
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